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ダービーマッチは、なぜサッカー文化の核なのか

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「ダービーマッチ」 

厳密には同一ホームタウンや同じスタジアムをもつクラブ同士の試合ですが

その盛り上がりから、近隣クラブとの戦いや壮絶なライバル感情があるクラブ同士の試合を指します。


ダービーマッチは、非常に盛り上がりスタジアムの空気も普段とは違う異様な空気になります。

そんなダービーマッチは、クラブ経営にとってもダービーがなければ困る。

つまりは近隣のライバルがなければ困る!!

という状態になります。


通常近隣にライバルがあれば、人気の分散を懸念してむしろ近隣のライバルがあると困りますが


ダービーマッチには、ダービーだからこその大きなメリットがあります。


1ダービーがあると、成績に関係ない目玉試合が生まれる
人気や動員にチーム成績は大小さまざまな影響を及ぼします。

しかし、ダービーは近隣クラブとの戦いでありどんな成績であろうとも「あの街のあの地域のクラブ」にだけは負けてほしくない。
という近隣であるがゆえに親近感があり、試合が盛り上がります。
その特別な空気から、ホームタウンの一般層でも注目を集めることが通常の試合と大きく違う点です。
本来優勝争い・残留争いなど成績に関係する目玉試合でのみそのようなことは可能となるので、貴重な新規サポーター開拓の機会となるのです。

2ダービーがあると、アウェー動員も期待できる
ダービーマッチということで、アウェー側サポーターは容易にスタジアムに来ることができる為
アウェー動員が大きく期待できます。
スタジアムの動員はホームサポーターだけで決まるものでは当然なく、アウェー席のキャパが満員であるならばとても喜ばしいことです。
通常の遠方アウェーサポーターでは、来る人数に限界がありアウェー席のキャパは埋まることはなかなか難しいです。
クラブ経営においては、アウェー動員をいかに上げるかは重要なテーマであるため。

それが計算できるダービーマッチは貴重な存在です。


このように、クラブ経営にとっても実はダービーマッチがあるからこそ助かってる部分もかなりあります。


もう1つ選手育成にとってもメリットがあります。
1ダービーマッチは独特な空気があり、選手のプレーもエキサイトする。
ダービーにおいてはホームサポーターは、普段より絶対に勝つんだという雰囲気が作られて
普段より多いアウェーサポーターはそれに対抗した応援を繰り広げる為、それに触発されホーム側の応援が熱くなるというサイクルになります。
そのため、スタジアムの空気は普段と違い異様な空気となり選手はそれに影響されて凄まじくエキサイトします。
普段より激しく気持ちの入った試合になるため、選手のレベルアップにとっても貴重な試合となります。

2近隣にライバルがいることでサテライトの試合相手に困らない。(日本の場合)
現在はJ1J2J3合わせて52クラブあるため、札幌と2014年新加入の琉球以外は
どこのクラブでも、近隣にJクラブがある状況です。
そのため、サテライトの試合相手に困ることなく練習試合の場合は柔軟に試合の開催&中止可能となりトップチームの強化に非常に役立ちます。
これは、他のクラブではその悩みがないので札幌のケースを見ればすぐにわかります。
札幌の場合近隣にJクラブ及びJFLクラブもないので、サテライトの試合相手にふさわしいチームが見つかりません。
北海道は本州と違い全国トップクラスの強豪大学もないのでより一層試合相手に困る状況です。
サッカーは、週末の試合に合わせてトップチームの選手全員が平日一緒に練習する必要があるため、遠方で別活動等はできません
ここにもし近隣にライバルがいれば、トップチームで出番に恵まれないサテライトの強化に役立つでしょう。


このように、ダービーや近隣クラブ及びライバルがいることで多くのメリットがあります。
ダービーマッチは「サッカー文化の核心だ!」といえるほど重要なもので、この文化を体感するとサッカーがかなり面白くなります。

地元のクラブを応援する面白さも、ダービーマッチでこそその興奮は最高潮になります!

ただし、ダービーは両方のクラブがあそこはライバルだと思える関係でないといけないので

近隣クラブとの程よい距離やライバルとのこれまでの対戦の歴史が必要不可欠となります。

だからこそ、ダービーマッチ・ダービー感情はサッカー文化の核なのです。


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